seppaについて

刀とともにある時間を生きる。
日本刀の聖地・長船。

刀とともに生きてきた、まちの時間と人の営み。一刀の宿「seppa」は、この地に宿る刀剣文化と刀匠、刀職たちとの暮らしに心を寄せてくださる方を迎える一棟貸しの宿です。

宿が佇む備前福岡は、刀とともに時間を重ねてきたまちです。中世、備前福岡の地は吉井川の水運によって栄えた商業都市であり、人と物資が行き交うこの地には多くの職人や文化が集まり、活気ある都市として発展してきました。

この地において、鎌倉時代中期に活躍した刀工集団が名高い福岡一文字派です。華やかな丁子刃を特徴とする刀は、のちに数多くの国宝・重要文化財となりました。彼らは長船派と並び、日本刀史において屈指の名工集団として知られています。

かつて、このまちでは炉の炎とともに絶えず刀を打つ鎚音が響き、名刀が生み出されていました。その頃には当たり前であった、刀と暮らしがふたたび接続するために。日本刀の聖地の原点に過ごし、土地の歴史に思いを馳せながら一夜を眠る。

「seppa」は鍔の両面を挟み、刀身と柄を静かに、しかし確実につなぎとめる薄い金具・切羽(せっぱ)に由来して名づけられました。外からはほとんど見えない存在ですが、それがなければ刀は刀として成立しません。

この宿もまた、切羽のように刀の文化とこのまちの暮らし、人と人を静かにつなぎとめる存在として、このまちにありたいと願っています。